運用停止の判断基準

トラッキングトレードは、運用開始時に決めたルールに基づいて自動的に売買が繰り返されていきますが、相場は永遠に同じような状況が続くわけではありません。

最終的には運用を停止し、残ったポジションを決済したときにトータルでプラスとなれば、運用成功といえますが、停止をするときの判断としていくつかポイントがあります。

今回は停止の判断基準について怠け者の楽々投資さんを例に紹介します。

いつ停止すればよい？

怠け者の楽々投資さんは今回のバトルで、豪ドル円の買い運用をしていますが、停止するときのレートをあらかじめ決めており、それは2つあります。

●損失方向に相場が動いたとき

トラッキングトレードで損切りが発生するときというのは、運用開始時に設定した『想定変動幅』の下限（過去につけた安値）まで相場が動いたときです。

損切りの水準が近づいていたり既に執行されていたりする場合は、運用停止を検討するタイミングです。

●利益方向に相場が動いたとき

利益方向に相場が動いているときは、順調に利益が積みあがっている状況であると思います。
また、保有しているポジションも少なく、含み損も少ない傾向になるため、基本的な考え方としては、そのまま運用を継続すべきと考えられます。

ただし、永遠に上昇が続くことはなく、いつか反落する可能性あることから、好調な場合でも運用停止の判断が必要になることがあります。

では、具体的に怠け者の楽々投資さんの例をもとに、どのように停止レートを決めているのか見てみましょう。

●過去の高値安値を参考レートにする

怠け者の楽々投資さんは、過去の高値と安値を参考に停止レートを決めています。
運用を開始した当初、豪ドル円は上昇トレンドが続いていたので、買い設定で運用を始めました。

運用開始時（１月5日）は、2018年1月高値の89円近辺を停止レートとしていましたが、バトルが残り3週間ほどになった3月10日に、2021年11月の高値となる86円に停止レートを変更しています。

運用をする期間によって、停止レートを変更していくことは、不要なリスクを負わないために必要なものとなります。

停止の判断をするときに迷ったら、運用する期間から過去の安値や高値を参考に、直近の値動きも見ながら、停止するかを決めるといいかもしれません。

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