今週のピックアップ

• 狙うは、トータルでの利益！　途中に発生する『含み損』をどう見る！？

  バトル開始の2020年10月1日から設定を変えず、ほったらかしで【豪ドル円/買い】の運用をしている「怠け者の楽々投資」さんをピックアップし、トラッキングトレード運用中に発生する”含み損”についてどのように考えているのか聞いてみました。
  

  ■買い設定のトラッキングトレードの特徴

  
  トラッキングトレードを【買い】で運用している場合、レートが下落していく過程で、一定間隔でポジションが追加され、その後レートが上昇していく値動きに合わせて利食いが発生してポジションが解消されていきます。
  
  例えば、【買い】の運用中に相場が下落していくと、ポジションが増加し続けて含み損（取引途中の確定していない損失）も膨らんでいきます。この様な状況に直面した際には、運用を続けていいのか不安を感じる方もいらっしゃるでしょう。
  
  10月1日（木）からの「怠け者の楽々投資」さんの運用状況を見てください。（図1）
  
  
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• 10月1日（木）から10月9日（金）までは、レンジ相場が続き、ポジション追加と利益確定が繰り返し行われています。ただ、10月9日（金）以降、レートが上昇する場面はほとんど無く、相場はジリジリと一方向に下げていく展開となり、その間に「怠け者」さんの保有ポジションは最大18個まで増えました。
  
  その結果、含み損は-183,156円まで膨らみました。
  
  しかし、10月15日（木）に下げ止まり、それ以降は狭いレンジとなり、小さな上げ下げの中で新規と利食い決済を繰り返しています。
  
  仮に、今後相場が上昇に転じた際は、現在までに保有したポジションの利食い決済が順次行われていきます。
  
  一連の値動きを振り返ってみると、レートが下落してポジションが増えていった時期はその後の利食いを生むために必要なプロセスだということがわかります。
  
  そして、もう1つポイントがあります。
  それは、運用開始時に決めた、想定変動幅です。
  
  図②の「怠け者の楽々投資」さんの想定変動幅を見てみましょう。
  
  
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• 「怠け者」さんは、運用を開始した10月1日当時、豪ドル円の直近3か月程度の値動きを見て、高値が78.50円くらい（8月31日）、安値が72.50円くらい（6月12日）であったため、『想定変動幅は6円くらい』と設定しました。
  
  

  ■想定変動幅の決め方で、ほったらかし運用を可能にする！？

  
  
  想定変動幅とは、「一番含み損が大きいポジションが損切り決済されるまでの幅」です。
  相場が損失方向に動き、想定変動幅を超えると一番含み損が大きいポジションの損切りが発生します。
  
  つまり、想定変動幅をより広く設定することにより、損切りが発生しにくくなります。
  
  「怠け者」さんの場合、豪ドル円が70.50円を割るまではポジションを増やすことができます。
  
  設定の時点で、想定変動幅内で発生する含み損を抱えても運用が継続できるようにトラッキングトレードは計算されています。
  
  想定変動幅の内側で発生している含み損であれば、当初イメージした値動きの範囲内なので、必要以上に嫌うものではないということです。
  
  「怠け者の楽々投資」さんがほったらかしで運用するために、損切りにならないような広めの想定変動幅に設定し、損切りが発生しない限りは含み損が増え続けていても停止しないというところがポイントになっているということが分かりますね。
  
  どのくらいの想定変動幅に設定すればいいか悩んでいる方は、「怠け者の楽々投資」さんのような方法で想定変動幅を決めるのもいいと思います。
  
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