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移動平均線

移動平均線とは

移動平均線とは、一定期間の平均価格を線でつなぎ、ジグザグした値動きのブレを慣らして価格トレンドの方向や強さを見るためのテクニカルチャートです。
FXチャートに限らず、テクニカル分析の中で最もポピュラーで基本的な分析手法です。

移動平均には単純移動平均、加重移動平均、指数平滑移動平均など計算方法によって様々な種類がありますが、基本となる単純移動平均を例に説明します。

単純移動平均線とは

単純移動平均線(SMA,Simple Moving Average)は、計算の対象となる期間の複数の終値について平均値を算出し、期間をずらしながら線でつないで表示したものです。

終値:単位期間の最後に付いた値段

4本値の中でも「終値」は、市場が最終的にたどり着いた価格として最も重要視され、多くのテクニカルチャートが描画に終値を使用します。

たとえば20日移動平均(20SMA)であれば、本日を含めた過去20日間の終値を合計し、日数の20で割って平均した数値を1日ごとに計算して線でつなぎます。

【計算例】20日移動平均(20SMA)の場合
20日移動平均=(本日の終値+昨日の終値+一昨日の終値……+19日前の終値)÷20

どの設定期間が効果的?移動平均線の組み合わせ方

移動平均線の期間は、一般に5、10、15、21、25、50、75、100、200の期間がよく使われます。

移動平均線は1本でも分析をすることができますが、以下のように短期線・中期線・長期線に分け、そこから2本や3本の移動平均線を組み合わせて、移動平均線のクロスや位置関係で分析をするとより効果的です。

短期線 5、10、15、21、25日
中期線 50、75日
長期線 100、200日

移動平均線の基本の使い方

分析手法として、移動平均線と値動きの位置関係に注目した「グランビルの法則」が知られていますが、まずは、より分かりやすく売買の判定ができる以下の2種類を学んでいきましょう。

  • 買いサインがわかるゴールデン・クロス
  • 売りサインがわかるデッド・クロス

この分析手法では、計算対象の期間が異なる2本の移動平均線を利用して相場の反転を見ます。

移動平均線は、計算対象の期間が長くなるほど変動が緩やかになり、価格の変動に対して反応が鈍くなるという特徴があります。
2本の移動平均線のクロスは、この特徴を活用した分析手法で、長期間の平均値と短期間の平均値との方向や位置関係から今後の値動きを予想します。

買いサインがわかるゴールデン・クロス

移動平均線におけるゴールデン・クロスの例

短期の移動平均線が、長期の移動平均線を下から上へクロスすることをゴールデン・クロスと言います。
長期的な値動きに対して、短期的な値動きが強く上昇している場合に出現する買いのサインとなります。

売りサインがわかるデッド・クロス

移動平均線におけるデッド・クロスの例

ゴールデン・クロスの逆で、短期の移動平均線が、長期の移動平均線を上から下へクロスすることをデッド・クロスと呼びます。
長期的な値動きに対して、短期的に強く下落している場合に出現し、売りのサインとなります。

移動平均線のデメリット

移動平均線は、大変シンプルに相場状況を判断できるツールとして、今も広く利用されているテクニカル指標です。また、移動平均線がテクニカル分析の基本とされるのは、他の数多くのテクニカル指標に移動平均線の考え方が応用されているためです。

しかし、移動平均線にはデメリットがあります。

シグナルの発出にタイムラグがある

移動平均線のデメリットは、価格の変動に対して移動平均線の反応が遅れ、シグナルの発出に必ずタイムラグが発生することです。

移動平均線は、その計算方法から一目瞭然ですが、過去の終値の影響を直接受けるため、常に値動きを後追いして変動し、相場に先行することがない指標です。

そのため、移動平均線だけで相場の行方を予測することは困難であり、値動きの結果、相場状況がどうなっているかを確認する指標であると理解しておくべきでしょう。

タイムラグを低減させた移動平均線

従来より、移動平均線にはタイムラグという弱点を克服しようと試みたバリエーションが存在しています。

加重移動平均線(WMA)
平均値を算出する際に最新のデータを最も重視し、古いデータほど影響度が少なくなる様に比重を掛けて計算
指数平滑移動平均線(EMA)
更に直近の比重を高めてタイムラグを低減させた移動平均線の発展型

EMAの計算方法・注意点などについては、以下のページにて改めて解説します。

移動平均線の使い分け方を解説

ローソク足(現在の価格)の動きに対する各移動平均線の反応度の違い

移動平均線には以下の3つの種類があり、それぞれに特長があります。

  • 単純移動平均線(SMA)は中長期トレードに有効
  • 加重移動平均線(WMA)は早めにトレンドがわかる
  • 指数平滑移動平均線(EMA)は短期トレードに有効

これらの違いを理解した上で、トレードに活用していくことが重要です。

単純移動平均線(SMA)は中長期トレードに有効

単純移動平均線(SMA)は、一定期間の終値の平均を算出してつなぎ合わせたものです。

例えば、20日単純移動平均線であれば20日間の終値を合計し、20で割った値をつなぎ合わせて描画します。

期間中のすべての終値を同等に扱い、平均して計算されているため、相場の大きな方向性(トレンド)を把握することができます。

そのため、瞬間的な売買の判断を必要としない、中長期のトレードをする場合に有効な指標と言えます。

加重移動平均線(WMA)は早めにトレンドがわかる

単純移動平均線は、期間中のすべての価格を同等に扱うのに対し、加重移動平均線は、直近の価格に比重を置いた移動平均線です。

将来の値動きにおいて、もっとも影響度が高いのは直近の価格であるため、それを反映させています。

通常の単純移動平均線と比べて直近の動きを重視することで、より値動きに敏感に反応し、トレンドの転換を早めに確認することができます。

指数平滑移動平均線(EMA)は短期トレードに有効

加重移動平均線に似ていますが、指数平滑移動平均線は、過去の値動きすべてを計算対象とし、かつ、直近の値動きに比重を置いた計算方法を採用しています。

加重移動平均線と同じく、直近の値動きに比重を置くことにより、より値動きに敏感に反応するため、短期トレードの場合に有効な指標と言えます。

移動平均線が表す意味

シンプルな計算式でチャート上に描かれた移動平均線には、以下の2つの意味があると考えられています。

  • 価格変動の傾向
  • 売買価格の平均的な水準

それぞれ解説していきます。

価格変動の傾向

一つ目は、前述の通り、価格変動の傾向を示す指標としての機能です。

過去の終値の平均値を連続したデータである移動平均線は、価格変動から小さく上下動したブレを取り除き、スムージングされた大きな相場の方向性や勢いを表現したラインです。
短期的な価格変動に惑わされず、相場の基調を確認するのに適した指標であると言えるでしょう。

売買価格の平均的な水準

もう一つは、移動平均線を算出した期間におけるマーケットポジションの平均コストであるということです。

平均コストとは、その期間に市場で売ったり買ったりされた価格の平均的な水準であるという意味です。つまり、その水準を超えて値段が上がったり下がったりすると、取引中のポジションに発生している含み益が含み損に変わったり、利益と損失の逆転が起き得る水準と言えます。

移動平均線を表示したチャートを見ていると、移動平均線の付近で値動きが止まったり、支持線/抵抗線の様に移動平均線の水準が機能して、直前の値動きから反発するような動きを確認できるでしょう。

移動平均線は、相場の動きに対するマーケット参加者の行動を左右する材料とも言えるのです。

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