テクニカルチャート講座
FX取引には欠かせない、各種為替チャートについて解説しています。
一日の値動きを基本として、科学的に予測のアプローチをするために、篠原正治氏によって開発されたオシレーター系のテクニカル分析手法です。
Aレシオは単独でも用いられますが、Bレシオとの相関関係から分析するのがもっとも一般的です。
Cレシオは、単独で強弱ベルトをつくってアプローチをし、いつ上がる・いつ下がるという「いつ」を判断する際にも使用されることがあります。
篠原レシオは、AR、BR、CR(CRラインと主ベルト/副ベルト)を表示します。
ARは相場エネルギー、BRは市場の人気度を表し、どちらも100を基準に、過度な上昇や下落には反動があると考えます。CRの見方は異なり、CRラインは主・副ベルトよりも下に位置している間は買い場、上に位置すると売り場と判断します。
Aレシオ=26日間の強エネルギー(当日の高値-当日の始値)の合計÷26日間の弱エネルギー(当日の始値-当日の安値)の合計×100
当日終値を基準に、前日終値より上に作用したエネルギーを強人気、下に作用したエネルギーを弱人気として、過去26日間の強人気を弱人気で割って値を求めます。
Bレシオ=26日間の強人気(当日の高値-前日の終値)の合計÷26日間の弱人気(前日の終値-当日の安値)の合計×100
当日終値を基準に、前日終値より上に作用したエネルギーを強人気、下に作用したエネルギーを弱人気として、過去26日間の強人気を弱人気で割って値を求めます。
Aレシオ
Aレシオはエネルギーの強弱が均衡しているときは100%を中心に動きます。
Aレシオが150%以上に上昇した時はそろそろ反落に注意で、Aレシオが60%前後に下げた時は底値圏にきていると見ます。
Bレシオ
Bレシオは人気の強弱が均衡しているときは100%を中心に動きます。
Bレシオが200%・300%と上昇してきた時は、過熱感の現れでありポジションを手仕舞いにかかります。
また下落局面でBレシオが30~70%の間で長く推移した場合は、底値圏にきていると見ます。
Aレシオ・Bレシオを利用した場合
・低い位置(100%付近)でBレシオがAレシオを下から上に抜いたときは買い。
・A・Bレシオが高い位置から急落し、ともに70%を下回ったときは買い。
・Aレシオが低い位置でエネルギーを溜めている間に、Bレシオが高い位置からAレシオに接近したときは買い。
・Bレシオが上昇前の3倍になったときは売り。
Cレシオ=26日間のプラスエネルギー(当日の高値-前日の中値)の合計÷26日間のマイナスエネルギー(前日の中値-当日の安値)の合計×100
主ベルト1=40日間のプラスエネルギーの合計÷40日間のマイナスエネルギーの合計×100を17日先行
主ベルト2=52日間のプラスエネルギーの合計÷52日間のマイナスエネルギーの合計×100を26日先行
副ベルト1=10日間のプラスエネルギーの合計÷10日間のマイナスエネルギーの合計×100を5日先行
副ベルト2=20日間のプラスエネルギーの合計÷20日間のマイナスエネルギーの合計×100を9日先行
A/Bレシオとの組み合わせだけではなく、主ベルトと副ベルトを作り、併用します。
主ベルトは、40日線を17日先行させたものと、52日線を26日先行させたもので作成します。副ベルトは、10日線を5日先行させたものと、20日線を9日先行させたもので作成します。