DMIとは、市場のトレンドの有無を測定するために開発されたテクニカルチャートです。RSIやパラボリックと同じくJ.W.ワイルダー氏が考案しました。
DMIの計算方法には2つのパターンがあります。
計算過程で平均を行う場合は単純平均を使用します。
A(N)=A÷N
※A:N日間の値の合計
Aパターンについては、日本において一般的に採用されており、J.W.ワイルダー氏の考案した計算式をアレンジしたものと言えます。また、DMIで使われる指標は以下のようなものがあります。
ADXは、トレンドの方向を区別せず上昇・下降どちらかにトレンドがある時に上昇していきます。
ADXが上昇している時はトレンドが進行中で、下降している時はトレンドが調整中で相場は保ちあいにあると判断し、+DIが-DIより上にあれば上昇トレンド、+DIが-DIより下にあれば下降トレンドと判断されます。
+DIと-DIのクロスは相場の転換点を示唆しますが、ボックス相場には弱いといった特徴があります。DMIと一緒にADXを用いてADXが上方を向くとトレンドの開始を表し、下方向を向くとトレンドの終了と判断されます。
計算過程で平均を行う場合1日目は単純平均を使用します。
A(N)=A÷N
※A:N日間の値の合計
2日目以降は修正平均を使用します。
B(N)=(B´×(N-1)+当日の値)÷N
※B´:前日の値(N)
DMIの考案者であるJ.W.ワイルダー氏は、平均値を算出する際に単純平均ではなく修正平均を使用しており、Bパターンに該当するものが、オリジナルの計算式となります。
※ この方法で売買をすると、ダマシが多くなるといった欠点があります。また、レンジ相場では+DIと-DIが頻繁にクロスしてしまうといったこともあります。この欠点を軽減するのが、ADXを組み合わせる次のパターンです。
+DIと-DIのクロスだけでは、ダマシが多いという点があることから、ADXも組み合わせてダマシを減らすことが考えられます。
トレンドがはっきりしない時は、ADXの値は低くなっていますが、トレンドがはっきりしてくるとADXの値は上昇していき、トレンドが終わるとADXの値は下がり始めます。この性質を利用して以下のように判断することが出来ます。
上図の例ですと、買いサイン(黄丸)が出ておりますが、この時点では買いのトレンドは発生しておらず、実際の相場は一定レンジ内の動意となっております。その後期間をあけて、ADXが上向きとなり、買いのトレンドが発生していると判断できます。
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