一目均衡表は波動・時間・水準を総合的に取り入れたチャートであり、相場のバランスをビジュアルに表現したものです。純国産のテクニカル分析で、一目山人(細田吾一)氏が作成しました。
時間分析を主体として波動分析に及ぶ非常に奥の深いテクニカル分析ですが、ここではチャート的な分析について説明します。
一目均衡表はローソク足とともに5本の線を描くことによって作られます。
一目均衡表を構成する5本の線は以下の計算式によって算出されます。
なお、過去の日数は当日を含み、遅行スパン以外は終値ではなく実際の最高値、最安値を利用します。
現在では一般的にどのような期間の足でも利用していますが、「一目均衡表は日足のみで利用すべきチャート」と一目山人本人は言っています。
一目均衡表において転換線と基準線は、それぞれ短期と長期の移動平均線的な役割となっています。使い方も同様で、以下のようになります。
2本の先行スパンで囲まれた範囲を「先行スパンの雲」と言います。
先行スパンの雲は抵抗帯として認識され、厚みがあるほど強い抵抗と判断でき、相場を以下のように分析できます。
また、雲がねじれてクロスしたところを「先行スパンの変化日」と呼び相場の転換の目安になるといわれており、相場が変化日近辺を通過する場合には注意が必要となります。
遅行スパンは当日終値を26日逆行させただけの単純なものですが、一目山人は最も重要な線と言っており、相場の大きな転換を示すとされています。
遅行スパンが26日前の相場を上抜いた時を上昇転換、下抜いた時を下降転換と考えます。
上記の三点、基準線と転換線、遅行スパンと26日前の相場、現在の相場と雲の3つの関係が次のようになっている場合を「三役好転」と言い相場は強気相場になったと判断します。
また、すべてが逆になった場合も同様で、弱気相場を確認するサインとなります。
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