サイコロジカルラインは、強気になれば「売り」、弱気になれば「買い」のシグナルが出る逆バリの指標です。
価格が何日も上昇(下落)を続けることは少ないものです。そこで、ある期間のうち、価格が上昇した日数の割合を求めて、売買タイミングを判断するといった方法が考えられました。
それが「サイコロジカルライン」です。
「サイコロジカル」とは「心理的な」という意味で、市場に向かう人間の心理を数値化したことからこの名前が付いています。投資家心理は価格上昇が続けば強気に、逆に下落が続けば弱気になりがちです。
サイコロジカルライン=(対象期間の価格上昇日の日数)÷(対象期間の日数)×100%
サイコロジカルラインは、上記の計算式で算出され、期間は12日(週)にするのが一般的です。
例えば、12日中9日価格が上昇した場合、サイコロジカルラインの値は75%となります。
価格が上昇傾向の時は、上昇する日数の方が多いため、サイコロジカルラインは50%を超える日が多くなります。逆に価格が下落傾向なら下落する日数の方が多いので、50%を割る日が多くなります。
期間を12日(週)にした場合、そのうち9日(週)以上価格が上昇することは、ほとんどありません。
12日(週)のうち9日(週)価格が上昇すれば(9勝3敗)、サイコロジカルラインの値は75%となります。
上記から期間を12日(週)とした場合、サイコロジカルラインの値が75%以上なら、それ以上、上昇が続く可能性は低いので「売り」シグナルと判断します。
また、12日(週)間で3日(週)以下しか価格が上昇しないことも、ほとんどありません。
3勝9敗だとサイコロジカルラインの値は25%となるので、期間を12日(週)にする場合、サイコロジカルラインの値が25%以下なら「買い」シグナルと判断します。
サイコロジカルラインは、大まかなトレンドの流れをつかむには有効ですが、ダマシが多い傾向にありRSIやストキャスティクスのように売買タイミングをピンポイントで捉えることは困難です。
従いましてサイコロジカルラインは、他のオシレーター系のチャートと併用して補完的なチャートとして利用するのが有効と言えるでしょう。
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