フィボナッチリトレースメントとは、上昇相場における押し目や下降相場における一時的な戻りの目標価格を判断するテクニカル指標のことです。
相場はトレンドが発生したときでも一直線に動くわけではなく、「戻り」の動きを繰り返しながら動いていきます。そんなときに使われるのが、フィボナッチリトレースメントです。
フィボナッチとは、イタリアの数学者レオナルド・フィボナッチ氏が研究した「フィボナッチ級数」を意味し、リトレースメントとは「引き返す、後戻りする」といった意味です。
フィボナッチリトレースメントでは、フィボナッチ比率に基づいた以下の水準がよく用いられます。
強いトレンドの場合は、38.2%前後の戻りにとどまり、弱いトレンドの場合は、半値戻し50.0%前後又は61.8%前後まで戻ります。それ以上戻った場合には、このトレンドの起点となったポイントまで全て戻るという考え方が一般的です。
上図では、AからBの下降トレンドがBを底(安値)に上昇へ転じています。これがどこまでで戻るかを予想する時、Aからの下降幅をフィボナッチ比率で分割した水準(a、b、c)がその候補となります。
上図では、AからBの上昇トレンドがBを天井(高値)に下降へ転じています。これがどこまで戻るかを予想する時、AからBの上昇幅をフィボナッチ比率で分割した水準(a、b、c)がその候補となります。上図の場合ですと「a」の付近まで戻っているのがわかります。
※ 当社「FXブロードネット」の「フィボナッチリトレースメント」では、フィボナッチ比率が価格の低い方から順に・・・0 → 0.382 → 0.50 → 0.618 → 1.0 ・・と並んでいますが、上図では、天井(高値)からの変動幅の比率を表示しています。
上図では、AからBの下降トレンドがBを底(安値)に上昇へ転じています。これがどこまでで戻るかを予想する時、AからBの下降幅をフィボナッチ比率で分割した水準(a、b、c)がその候補となります。上図の場合ですと「b」と「c」の付近で戻っているのがわかります。
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