ドル円週次レポート
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ドル円日次レポート
昨日(6月1日)のドル円相場は、107.60円を挟んでもみあいの展開となりました。
東京市場のドル円は107.70円水準でオープンした後は軟調に推移。米中対立や米国内での激化する抗議デモへの警戒感から時間外のNYダウ先物が下落して始まると、ドル売り優勢となり107.51円まで下落しました。
欧州市場のドル円は底堅く推移。「中国が米国産大豆の一部輸入を停止する可能性」との報道をきっかけにドル売りが加速し、一時107.37円まで下落し、前日安値と面合わせしました。しかし、107円台前半ではドル買い意欲も強く、ショートカバーが優勢になると107.76円まで持ち直しました。
NY市場のドル円は方向感なく推移。米国内で広がる抗議デモの行方や米中関係を巡る続報を待ちたいとの見方から様子見ムードが強く、22銭(107.53〜107.75円)と狭い値幅での推移となりました。
なお、注目されていた米ISM製造業景況指数は43.1と、予想の43.5とほぼ変わらなかったことから市場への反応は見られませんでした。
テクニカル(ドル円一時間足チャート)でみると、ボリンジャーバンドがスクイーズの形状となっており、MACDとシグナルがゼロライン付近で推移していることから、相場に方向感がないことが示唆されています。
ドル円は上値が重い展開が続いており、今後も米中対立激化と全米デモへの警戒感が上値を抑える要因となることが予想されます。本日も、5月26日から続いている高値107.90円台の上値の抵抗帯を超えるか否かに注目です。
※チャートは、ドル/円の
一時間足、
ボリンジャーバンド、
RSI、
MACDを表示しています。