ドル円週次レポート
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ドル円日次レポート
先週末(4月3日)のドル円相場は、107円後半で底堅く推移した後、108.67円まで上昇しました。
東京市場のドル円は、前日のNY市場が底堅く推移した流れを受けてドル買いが先行し、一時108.19円まで上昇しました。
しかしその後は、利食いのドル売りによって107.79円まで下落し、NY時間に米雇用統計が控えていることもあり、107円後半で様子見の姿勢が続きました。
欧州市場ではドル買い優勢。欧州通貨やオセアニア通貨に対してドル買いが強まったことで、ドル買い円売りが先行し、108.59円まで上値を拡大しました。
NY勢が参入後、21時半に米労働省が発表した3月の雇用統計では、非農業部門雇用者数が前月比-70.1万人と2010年9月以来の減少となり、予想の-10万人を大きく下回ったほか、失業率も4.4%と先月の3.5%から大幅に上昇する弱い内容となり、ドル円は一時108.23円まで下落しました。
しかし、直近2週間の米新規失業保険申請件数が急増していたことで、市場では予想より悪い結果が織り込まれていたため、反応は一時的で、22時過ぎには108.67円の高値をつけました。
その後は108.19円まで下落する場面もありましたが、引けにかけては持ち直しており、108.48円でNYをクローズしています。
テクニカル(ドル円一時間足チャート)でみると、NY時間に価格が上昇するなかRSIが上げ切れておらず、MACDも売り転換していることから108円半ばではドルの上値が重い印象で、108円後半は上値抵抗が強くなりそうです。
※チャートは、ドル/円の
一時間足、
ボリンジャーバンド、
RSI、
MACDを表示しています。