「中長期の見通し」ドル/円相場のトレード戦略
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デイリーレポート
6月20日のドル/円相場は、東京朝方に海外投機筋を中心に米国債が買い戻され、米10年国債利回りが1.9740%と2016年11月の米大統領選前の水準まで低下したことを受けドル売りが強まり108円を下抜き、さらにサポートとみられていた107円80銭を割り込むとストップを巻き込んで下落に弾みがつき、一時107円55銭と1月4日以来の安値をつけました。
その後欧州勢が参入すると、ドルの買い戻しも見られましたが、高値も107円87銭までで、108円を回復することはできませんでした。
NY時間に入ると、フィラデルフィア連銀製造業景況指数や景気先行指数が市場予想を下回ったことから再びドル売り圧力が強まり、さらにイラン革命防衛隊が米国の無人偵察機を撃墜したと伝わったことから米国の軍事行動への警戒感が強まり、ドルは107円21銭まで下落しました。
NY終盤にトランプ大統領がイランの米無人偵察機撃墜について「意図的な撃墜とは信じがたい」と述べるとドルの買い戻しが入り107円30銭水準でNYを引けています。
テクニカルで見るとサポートであった107円80銭を下抜けてしまったことで、一段の下値リスクが警戒されます。
また、当面は107円80銭〜108円水準が強い上値抵抗となる可能性が高く、ドルの戻りは限られたものとなりそうです。
※チャートは、ドル/円の
1時間足、
ボリンジャーバンド、
RSI、
MACDを表示しています。