「中長期の見通し」ドル/円相場のトレード戦略
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デイリーレポート
6月19日のドル/円相場は、東京午前に108円60銭水準まで上昇する局面があったものの、その後は米連邦公開市場委員会(FOMC)を控えて、ポジション調整の動きが主体となり、108円前半までじりじりと軟化しました。
NY序盤では108円半ばまで戻したものの、ドルの上値は重くFOMC結果発表までは模様眺めの動きが続きました。
FOMCでは、予想通り政策金利が据え置かれましたが、声明では景気判断を下方修正し、従来の「我慢強くなれる」との文言を「景気拡大を維持するために適切に行動する」に置き換えました。
また、FOMCメンバーの政策金利見通しでは17人のうち8人が19年の利下げを予想しました。
さらに、パウエル議長が記者会見で多くのメンバーが利下げの論拠が強まったと考えていると述べたことで、FRBが金融緩和に前向きとの見方が一段と強まり、米長期金利が低下、ドルも売り優勢となり、一時107円90銭まで下落しました。
この下落で、一気に
ボリンジャーバンドを下抜けたものの、その後のフォローはなく、108円台を回復してNYを引けています。
FOMCで利下げ期待が強まったものの、月末には米中首脳会談を控えており、その結果が米国経済にも大きな影響を与えるとみられていることから、その結果を見極めるまでは、一方向の値動きは期待しにくいように思われます。
※チャートは、ドル/円の
1時間足、
ボリンジャーバンド、
RSI、
MACDを表示しています。