「中長期の見通し」ドル/円相場のトレード戦略
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デイリーレポート
2月28日のドル/円相場は、東京時間では前日にパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長発言を受けてドルが買われた反動もあり、小幅ながら売りが先行する動きとなりました。
パウエル発言後のドルの上昇にもかかわらず、
RSIが切り下がっており、昨日のドル反落を示唆する形となっていたことが確認できます。
また、東京朝方には
MACDが売り転換しており、その後のドル下落を示唆しています。
欧州時間では持ち合った後、NY時間に入ると2月の
シカゴ購買部協会景気指数(※1)が61.9と市場予想や前月を下回り、その後発表された1月の
米中古住宅販売成約指数(※2)も前月比-4.7%と市場予想を大きく下回り、2010年5月以来の大幅低下し、これを受け米債利回りはじり安の動きとなり、ドルも106円57銭まで軟化しました。
ドル/円は、106円〜108円のレンジの中で保ち合っており、次の方向性を決める材料に欠いています。
本日から3月入りではありますが、新たな材料は期待しにくく、このレンジ相場が目先続く可能性が高いように思われます。
※1. シカゴ購買部協会景気指数
シカゴ購買部協会景気指数(PMI)とは、シカゴ購買部協会が公表する製造業の景感を表す経済指標。米イリノイ州・シカゴの購買担当者にアンケート調査を実施し、結果を指数化。50が好不況の分岐点で毎月末に発表され、製造業景気指数(ISM)の前営業日に公表されることから、先行指標と考えられる。
※2. 米中古住宅販売成約指数
米中古販売成約件数とは売買契約は終わっているが、引渡しが済んでいない物件の指数。通常は1~2ヶ月後に引渡しが行われ売買が完了して販売件数となるので、米中古住宅販売件数の先行指標と考えられる。
※チャートは、ドル/円の1時間足、ボリンジャーバンド、RSI、MACDを表示しています。