「中長期の見通し」ドル/円相場のトレード戦略
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デイリーレポート
2月26日のドル/円相場は、東京朝方は107円台でスタートしたものの、この水準では本邦
実需筋 (※1)のドル売りもあり上値を抑えられ反落、先週末の安値を下回ったところで
ストップロス (※2)も巻き込まれ106円台半ばまで下押しました。
欧州勢参入後もドルの軟調な動きが続き、一時106円37銭の安値を付けました。
この二度のドル下落時には、
ボリンジャーバンドのロワーバンドにタッチしていますが、バンド幅の拡大には結びつかずバンドウォークも発生しなかったことから、一段の下方向への動きにはつながりませんでした。
その後、ドルは反転しじりじりと上昇、NY時間に入ると2月のダラス連銀製造業活動指数が37.2と、市場予想を上回り、2005年12月以来の高水準に上昇したことなどで107円07銭まで値を戻しました。
引けにかけてはポジション調整もあり107円をやや割り込む動きとなりました。
マーケットでは、
FRBパウエル新議長の議会証言 (※3)を見極めたいとの思惑も強く、本日東京市場では107円ちょうどを近辺で方向感のない動きが続くことが予想されます。
※1.実需筋とは
「実需筋」とは輸出入など、実際の取引のために為替取引を行う人のこと。ヘッジファンドなど為替取引により利益を上げようとする人のことを「投機筋」と呼ぶ。
※2.ストップロスとは
ストップロスとは、損失を一定に抑えることを目的とした逆指値注文のこと。ストップロスが巻き込まれると、相場の変動が大きくなる傾向がある。
※3.FRBパウエル新議長の議会証言
本日(2月27日)の24時から米議会下院の金融サービス委員会で行われる。2月上旬の株価急落を受け、利上げペースに言及があるかなどによってマーケットへ影響する可能性もあり注目される。
※チャートは、ドル/円の1時間足、ボリンジャーバンド、RSI、MACDを表示しています。