「中長期の見通し」ドル/円相場のトレード戦略
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デイリーレポート
1月29日のドル/円相場は、109円前半での狭いレンジ取引が続きました。
株価や米長期金利の反発を受けてドルが買い戻された前日海外市場の流れを引き継ぎ、 底堅い値動きで始まったものの、高値は109円27銭までで、その後は米連邦公開市場委員会(FOMC)とパウエル議長の記者会見を意識しての利益確定売りが上値を押さえました。
海外市場も同様の動きが続き、NY序盤では米国の12月卸売在庫速報値が予想外のマイナスに落ち込んだほか、米12月中古住宅販売成約指数が予想を下回ったためいったんドル売り優勢となり108円98銭まで押しました。
しかし、その後、トランプ大統領がNAFTA新協定のUSMCAに署名したことを受けて成長への期待感からドルが買い戻され109円27銭まで値を戻しました。
ただし、NY引けにかけてはFOMCで消費判断を引き下げ、パウエルFRB議長が「新型肺炎の影響など、不透明性が残る」と慎重な姿勢を示したため伸び悩み109円水準まで軟化しました。
テクニカルで見ると、
RSIは中立の50水準で横ばいとなっており、方向性がないことを示されています。
ボリンジャーバンドを上下に抜けてもヒゲだけであり一過性の動きで、一方向への勢いが感じられません。
新型コロナウィルスへの懸念は残るものの、市場は落ち着いてきており、本日も109円中心の狭いレンジ相場が続きそうです。
※チャートは、ドル/円の
1時間足、
ボリンジャーバンド、
RSI、
MACDを表示しています。