「中長期の見通し」ドル/円相場のトレード戦略
最新のウィークリーレポートはこちら(2019/12/02)(PDF)
デイリーレポート
12月2日のドル/円相場は、アジア株がほぼ全面高となったことを背景にドルが堅調な動きとなり、一時109円73銭まで上昇し、5月30日以来半年ぶりの高値をつけました。
ブラックフライデーのセールでアマゾンなどネット販売業者の売上高が伸びたなど、ドルを支援するニュースもあり、市場では感謝祭休暇明けのドル高を期待するムードが強かったとの指摘もあります。
しかし、欧州時間に再び上値を試したものの、東京時間の高値を超えることができず、短期的にはダブルトップの形状となり、ドルの上値の重さを感じさせることとなりました。
NY時間に入ると、米サプライマネジメント協会(ISM)の11月製造業景況感指数が48.1と前月より悪化したことから米景気の減速懸念が強まりドル売りが優勢となり、109円を割り込み108円92銭の安値を付けました。
トランプ米大統領がブラジルとアルゼンチンから輸入する鉄鋼とアルミニウムに追加関税を課すと表明したこともドル売り要因となったと指摘されます。
このドル下落で
ボリンジャーバンドをした抜け、バンドウォークを形成していることが確認できます。
トランプ米大統領がブラジルとアルゼンチンに追加関税を課すと表明したことで米中通商協議への警戒感も高まっており、本日はややドルの上値の重い動きとなりそうです。
明日にはISM非製造業景況感指数が、金曜日には米雇用統計が発表される予定で、米景気の先行きを見極めたいという市場参加者が多いようです。
※チャートは、ドル/円の
1時間足、
ボリンジャーバンド、
RSI、
MACDを表示しています。