「中長期の見通し」ドル/円相場のトレード戦略
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デイリーレポート
先週末のドル/円相場は、東京時間はドルの上値が重いながらも109円台前半での取引が続きました。
前日の海外市場で、スペイン東部バルセロナでのテロ報道や、ゲーリー・コーン米国家経済会議(NEC)委員長の辞任観測などを受けてドルが売られた流れを引き継いだと指摘されます。
欧州時間に入ると、109円ちょうど近辺での動きとなり、NY時間に入り、109円を割り込むと108円60銭まで売り込まれる動きとなりました。
欧州からNY初めまでの動きでは、価格は水準を切り下げたものの、
RSIはやや切り上げっておりダイバージェンスを形成していることが確認でき、その後のドル反発を示唆していました。
NY中盤に入ると一部メディアでバノン米首席戦略官が退任すると報道され、これを受けてドルは109円60銭近辺に大きく上昇しました。
しかし、NY引けにかけては米債利回りの低下をにらみながら109円台前半まで押し戻されており、方向感のないまま週を越える動きとなりました。
8月11日に続き108円台に突入したものの滞空時間は短く、下ヒゲに終わっており、108円を売り込んでいく勢いはないように見えます。
ただし、バノン首席戦略官の事実上の解任で、トランプ政権の中枢とされていたものの政権を去った側近は6人目であり、トランプ政権に対する不透明感は強く残っており、市場のリスク回避姿勢が大きく後退することが期待しにくいことからドルの上値の重い展開が続きそうです。
※チャートは、ドル/円の
1時間足、
ボリンジャーバンド、
RSI、
MACDを表示しています。