「中長期の見通し」ドル/円相場のトレード戦略
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デイリーレポート
昨日のドル/円相場は、東京時間は前日の海外時間でのドル下落の流れを受けて、ドルは軟調な動きで始まりました。
朝方からドル売り圧力が強く、バンドウォークを形成しながら109円67銭まで下落しています。
ただし、109円半ばでは本邦実需のドル買いも見られ反発し、欧州時間に入るとユーロ売り・ドル買いの流れにつられた、円売り・ドル買いの動きに110円台を回復する展開となりました。
ユーロは、ECB理事会議事要旨でユーロの過度の上昇に対する懸念が示されたことで下落し、ユーロ/ドルは一時1.16ドル台後半と7月27日以来の安値を記録しました。
NY時間に入ると、良好な米国の雇用や製造業関連指標を好感して一時ドル買いが強まる局面もあったものの、その後、国家経済会議(NEC)のコーン委員長が辞任するとの噂やスペイン東部バルセロナの繁華街でのテロ発生によりリスク回避の動きが強まり、ドル売り・円買いが進行し109円45銭の安値をつけました。
この下落で
ボリンジャーバンドを再度下抜けたものの、アッパーバンドは明確な上昇を示しておらず、この水準からバンドウォークを伴った強い下押しが進むとは考えにくい形状です。
リスク・オフのムードが残りドルの上値は重いと思われるものの、再度108円へ下押し勢いがあるのかを見極めたいところです。
※チャートは、ドル/円の
1時間足、
ボリンジャーバンド、
RSI、
MACDを表示しています。