「中長期の見通し」ドル/円相場のトレード戦略
最新のウィークリーレポートはこちら(2017/6/19)(PDF)
デイリーレポート
昨日のドル/円相場は、週明け110円台後半で始まったものの、株価の上昇をにらみながらドルはじり高となり111円台を回復しました。
ただし、111円台半ばでは利食い売り意欲も強く、その後は111円台前半での小動きが続きました。
欧州時間も材料難で、111円台前半での動きを続け、
MACDを見てもシグナルと重なって横ばいとなっており方向感がないことが示唆されています。
NY時間に入ると、NY連銀のダドリー総裁が講演で米インフレはFRBが望む水準よりはやや低いものの、米雇用は完全雇用に非常に近く、景気拡大はなお長期間続くと確信していると発言したことを受け、年内追加利上げ観測が強まりドル買いが強まり、一時111円60銭まで上昇しました。
この上昇で、
ボリンジャーバンドを上抜け、その後バンドに沿って上昇しています。
ただし、ロアーバンドが上下しておりきれいなバンドウォークとは言えず、上昇に勢いは強いものではないと思われます。
本日、朝方には昨日の上値を抜いてきており、ドルの底堅い地合が続いています。
本日は、日本株の上昇も期待され、ドルはしっかりとした足取りを続けることが期待されます。
ただし、今週前半では、米経済指標の発表もなく、米国景気の底堅さを確認することはできず、足元のドル買いはムード先行との指摘もあり、上値追いには慎重にならざるを得ないようです。
※チャートは、ドル/円の
1時間足、
ボリンジャーバンド、
RSI、
MACDを表示しています。