「中長期の見通し」ドル/円相場のトレード戦略
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デイリーレポート
昨日のドル/円相場は、東京時間朝方はドルのショートカバーが先行し、111円58銭まで値を戻しましたが、その後は軟調な推移が続きました。
欧州時間に入ってもこの流れは継続し、111円を割れる動きとなりました。
米医療保険制度改革(オバマケア)改廃法案への不透明感もドルの上値を抑える要因と指摘されます。
NY時間に入ると、米新規失業保険申請件数が25.8万件と市場予想を上回り、1月第3週以来の高水準に増加したことを受け、一時110円63銭まで下落しました。
この局面で、
ボリンジャーバンドを下抜けましたが、一過性の動きでヒゲに終わっており110円半ばを売り込んでいく勢いはありませんでした。
その後発表された2月米新築住宅販売件数や3月カンザスシティー連銀製造業活動指数が予想を上回ったことを受けてドル売りは後退し111円台を回復しましたが、23日予定されていたオバマケア改廃法案の採決延期が発表されたことでドルは再び111円を下回ってNYを引けています。
テクニカルを見ると、
MACDがマイナス圏での推移となっておりドルの上値の重さを感じますが、
MACDとシグナルが交錯を続けており強い勢いは感じられません。
また、
ボリンジャーバンドの下抜けも一過性の動きでバンドウォークに繋がらないため、下値を売り込んでいく状況にはない様に思われます。
※チャートは、ドル/円の
1時間足、
ボリンジャーバンド、
RSI、
MACDを表示しています。