昨日(3月13日)のドル円は下落。
トランプ米政権による関税対策が世界的な景気後退を招くとの懸念から、リスク回避のドル売り円買いが優勢となり、147.42円まで下落しました。
東京市場は下落。
日経平均株価が上昇して始まったことを受けてリスク選好のドル買いが先行し、148.37円まで上昇したものの、植田日銀総裁が、「人手不足の強まりで、賃金・物価が上がりにくい慣行に変化」「今後実質賃金や消費について良い姿が見込まれる」などの発言が伝わると日銀の早期利上げ観測が台頭し、147.70円まで下落しました。
欧州市場は、上値が重い。
時間外の米10年債利回りの上昇を背景としたドル買い円売りが優勢となり、148.23円まで上昇したものの、トランプ米大統領による関税政策の景気後退懸念からリスク回避のドル売り円買いが優勢となり、147.91円まで下落しました。
NY市場は、上昇後に反落。
米2月卸売物価指数(PPI)が前月比・前年同月比、および食品・エネルギー除くPPIコア指数も予想を下回る弱い結果だったことを受け、147.58円まで急落したものの、東京市場安値147.57円が意識されると下げ渋り、米10年債利回りの上昇とともに148.35円まで反発しました。
ただ、トランプ米大統領による「EU産ワインに200%の課税を近く賦課へ」と表明したことや、「EUが直ちに関税を解除しなければ米国は報復する」との発言を受け、ダウ平均の下落とともにドル売りが優勢となり、日通し安値となる147.42円まで下落しました。
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本日(3月14日)のドル円予想
4時間足のボリンジャーバンドは、中心線が緩やかな上向きに転じており、上昇を示唆しています。
日足のボリンジャーバンドは、中心線が下向きとなっており、下落を示唆しています。
また、週足ボリンジャーバンドの中心線は緩やかな下向きで、下落を示唆しています。
以上のことから、本日のドル円の方向性と予想レンジは以下の通りです。
※チャートは、ドル/円の
4時間足、
日足、
ボリンジャーバンド、
フィボナッチを表示しています。
ドル円週次レポート
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