昨日(11月19日)のドル円相場
昨日(11月19日)のドル円は、急落後に反発。
ロシア・ウクライナ情勢に伴う地政学的リスクから153.28円まで急落したものの、露外相による核使用に懐疑的な発言を受け、一転ドル買いが優勢となり154.79円まで上昇しました。
東京市場は、下落後に反発。
前日のNY市場のドル売りの流れを引き継いで軟調に推移するなか、加藤財務相による「為替は9月末以降急激な動きがみられる」、「為替動向、行き過ぎた動きには適切な対応を取る」、「非常に緊迫感を持って為替の動きを見守っている」などの円安けん制発言を受けドル売り円買いが優勢となり、154.65円から153.96円まで下落しました。
ただ、前日安値153.85円が意識されると下げ渋り154.52円まで値を戻す底堅い動きとなりました。
欧州市場は、下値が堅い。
ロシアのプーチン大統領が核兵器使用に関する核ドクトリン(基本原則)の修正案を承認したとの一部報道を受け、リスク回避のドル売り円買いが優勢となり、時間外の米10年債利回りの低下とともに153.28円まで急落しました。
その後米10年債利回りが下げ幅を縮小したことで一転ドル買い戻しが優勢となり、154.17円まで値を戻しました。
NY市場は上昇。
ロシア・ウクライナ情勢に伴う地政学的リスクから153.42円まで下落したものの、ロシアのラブロフ外相による「ロシアの核ドクトリンは米国のものと変わらない」、「核戦争を起こさないことがロシアの立場」との発言から過度な地政学的リスクは後退しました。
その後、国際原子力機関(IAEA)による「イランは、核兵器に必要な濃度に近い高濃縮ウランの生産を停止することに同意」との一部報道からドル買い戻しが優勢となり、日通し高値となる154.79円まで上昇しました。
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本日(11月20日)のドル円予想
1時間足のボリンジャーバンドは、中心線が横ばいから上向きに転じており、上昇を示唆しています。
日足のボリンジャーバンドは、中心線は上向きとなっており、上昇を示唆しています。
なお、週足ボリンジャーバンドは中心線が下向きですが、バンドの幅が収斂し始めており、もみ合いを示唆しています。
以上のことから、本日のドル円の方向性と予想レンジは以下の通りです。
※チャートは、ドル/円の
一時間足、
月足、
ボリンジャーバンド、
フィボナッチを表示しています。
ドル円週次レポート
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