昨日(7月31日)のドル円相場
昨日(7月31日)のドル円は、大幅下落。
日銀会合での追加利上げの決定、およびFOMCにおける早期利下げ観測の高まりを受け、3月19日以来、約4か月ぶりの安値となる149.61円まで大幅下落となりました。
東京市場は、乱高下。
日銀会合を控えたポジション調整目的のドル買い円売りから153.81円まで上昇したものの、日銀が政策金利を0.25%に引き上げたことを受け151.56円まで急落。
その後、軟調推移だった日経平均株価が日銀会合を経て、材料出尽くし感から上昇に転じたことでリスク選好のドル買い円売りが優勢となり、153.88円まで反発しました。その後は植田日銀総裁の定例会見を控え、152.42円〜153.16円と74銭幅で方向感を欠いた値動きとなりました。
欧州市場は、急落。
植田日銀総裁の定例会見では、利上げは今後のデータ次第としながらも、追加利上げに前向きな発言を受け、ドル売り円買いが優勢となり、150.05円まで急落しました。
NY市場は、上値が重い。
米7月ADP雇用統計(予想15.0万人 結果12.2万人)や米4ー6月期雇用コスト指数(予想1.0% 結果0.9%)の予想を下回る弱い結果を受け、ドル売りが優勢となり、3月19日以来、約4か月ぶりの安値となる149.63円まで下落しました。
その後はFOMCを控え、ポジション調整目的のドル買い円売りが優勢となり、151.26円まで値を戻しました。FOMCでは、市場予想通り政策金利を5.25?5.50%で据え置くことを決定。その後のパウエルFRB議長による定例会見で「FOMCは利下げに近づいているという感触を得ている」「9月FOMCで利下げが選択肢になる可能性ある」と利下げに前向きな見解を受けドル売りが優勢となり、149.61円まで下落し、日通し安値を更新しました。
===========================
本日(8月1日)のドル円予想
1時間足のボリンジャーバンドは、中心線が下向き、且つ、エクスパンションを形成しており、強い下落を示唆しています。
日足ボリンジャーバンドは、中心線が下向きで下落を示唆しているものの、 2σが収斂し始めており、下げ止まりを示唆しています。なお、週足ボリンジャーバンドは、中心線が上向きとなっており、上昇を示唆しています。
以上のことから、本日のドル円の方向性と予想レンジは以下の通りです。
※チャートは、ドル/円の
一時間足、
月足、
ボリンジャーバンド、
フィボナッチを表示しています。
ドル円週次レポート
最新の週次レポートはこちら(2024/7/29)(PDF)