昨日(5月11日)のドル円相場
昨日(5月11日)のドル円は、方向感を欠いた値動き。
133.74円〜134.84円と1円10銭幅の値幅を伴いつつも方向感を欠いた値動きとなりました。
東京市場は、底堅い。
前日に発表された米4月消費者物価指数(CPI)がインフレ鈍化傾向となったことを受け、米金利先高観が後退し、早朝に高値134.39円から133.89円まで下落しました。その後、仲値に向けた実需のドル買い円売りが優勢となり、134.30円まで値を戻す底堅い展開となりました。
欧州市場は、上値が重い。
東京市場の流れを引き継ぎ、ドル買い円売りが優勢となり、134.84円まで上昇したものの、米パックウェスト・バンコープの株価が時間外取引で急落したことを受け、米地銀を巡る金融システム不安の再燃からリスク回避のドル売り円買いが優勢となり、134.08円まで下落しました。
NY市場は、荒い値動き。
米金融システム不安にかかわるリスク回避のドル売り円買いから、134.02円まで下落したものの、「米国連邦預金保険公社(FDIC)が預金保険基金に関する発表を行う」との報道が伝わると134.63円まで急伸。ただ、米4月卸売物価指数(PPI)(予想2.4% 結果2.3%)、米新規失業保険申請件数(予想24.5万件 結果26.4万件)と市場予想を下回る結果だったことが伝わると、一転ドル売り円買いが優勢となり、日通し安値となる133.74円まで急落する展開となりました。その後、ミネアポリス連銀カシュカリ総裁による「インフレは低下したが依然として目標を上回っている」とのタカ派な発言が伝わると、米金利先高観からドル買い円売りが優勢となり、134.58円まで値を戻す荒い値動きとなりました。
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本日(5月12日)のドル円予想
1時間足のボリンジャーバンドは、中心線が穏やかな上向きで、上昇を示唆しています。
日足ボリンジャ?バンドは、中心線が上向きで、上昇を示唆しています。
週足ボリンジャ?バンドは、中心線が下向きから横ばいに転じており、もみ合いを示唆しています。
月足ボリンジャーバンドは中心線が上向きですが、-2σが収斂しており、上昇に一服感がでています。
以上のことから、本日のドル円の方向性と予想レンジは以下の通りです。
※チャートは、ドル/円の
一時間足、
月足、
ボリンジャーバンド、
フィボナッチを表示しています。
ドル円週次レポート
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