昨日(3月16日)のドル円相場
昨日(3月16日)のドル円は、下落後に急反発。
金融システム不安定化への警戒感から131.72円まで下落するも、経営不振の米ファーストリパブリック銀行への救済策が伝わると133.82円まで急伸しました。
東京市場は、方向感を欠いた値動き。
欧米の金融システム不安を背景にしたリスク回避のドル売り円買いから132.50円まで下落するも、経営危機に直面しているクレディ・スイスが、「スイス中銀から最大500億スイスフランの資金を調達するオプションを行使する意向」と表明したことが伝わると、リスク回避姿勢が後退し、133.49円まで反発する展開となりました。ただ、上値では、戻り売りに押され132.56円まで下落し、方向感を欠いた値動きとなりました。
欧州市場は、もみ合い。
132.56円〜133.22円と66銭幅でもみ合いとなりました。
NY市場は、下落後に急反発。
欧米金融機関の経営不安が強まるなか、ECBが0.50%の利上げに踏み切ったことで、金融システム不安定化への警戒感からリスク回避のドル売り円買いが優勢となり、2/14以来、約1か月ぶりの安値となる131.72円まで下落しました。
ただ、JPモルガンやシティバンク、バンク オブ アメリカなど複数の大手銀行が米ファーストリパブリック銀行への300億ドル規模の支援を検討しているとの報道が伝わると、ドル買い円売りが優勢となり、米10年債利回りの上昇とともに133.82円まで急伸しました。引けにかけて小反落するも下値は堅く、133.71円でNYをクローズしています。
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本日(3月17日)のドル円予想
1時間足のボリンジャーバンドは、中心線は穏やかな上向きに転じており、上昇を示唆しています。
日足ボリンジャ―バンドでは、中心線が横ばいで、もみ合いを示しています。
週足ボリンジャーバンドは中心線が下向きで、下落を示唆しています。
月足ボリンジャーバンドは中心線が上向きですが、-2σが収斂しており、上昇に一服感がでています。
以上のことから、本日のドル円の方向性と予想レンジは以下の通りです。
※チャートは、ドル/円の
一時間足、
月足、
ボリンジャーバンド、
フィボナッチを表示しています。
ドル円週次レポート
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