昨日(10月18日)のドル円相場
昨日(10月18日)のドル円は、10日続伸。
日米金利差拡大を見越した円売りドル買いから、32年ぶりの高値を更新し149.38円まで上昇しました。
東京市場は、上値が重い。
上昇して始まった日経平均株価が下落に転じると、リスク回避の円買いが優勢となり、148.67円まで下落しましたが、その後米10年債利回りが4.00%台まで上昇したことを背景に148.95円まで値を戻す展開となりました。ただし、岸田首相から「(為替について)投機絡みの急速な動きは問題」、松野官房長官から「為替市場の動向、高い緊張感持って注視し過度な変動には適切に対応」などの円安けん制発言が伝わると、148.75円まで下落する上値の重い値動きとなりました。
欧州市場は、急落後に急反発。
日米金利差を見越した円売りドル買いから149.29円まで上昇後、政府・日銀による円買い介入への警戒感が
強まり、18時過ぎに1分間で148.11円まで急落しました。ただ、その後は米金利先高観からなるドル買い意欲は旺盛で、すぐに149.14円まで値を戻す荒い展開となりました。
NY市場は、10日続伸。
日米金融政策の方向性の違いから金利差拡大を見越した円売りドル買いが優勢となり、米9月鉱工業生産(予想+0.1% 結果+0.4%)や米9月設備稼働率(予想80.0% 結果80.3%)と市場予想を上回る結果を受け、ドル買いが加速し、1990年8月以来、約32年2か月ぶりの高値となる149.38円まで上昇しました。
引けにかけて小反落するも下値は堅く、149.24円でNYをクローズしています。
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本日(10月19日)のドル円予想
1時間足のボリンジャーバンドは、中心線が穏やかな上向きとなっており上昇を示唆しています。
日足ボリンジャーバンドは、中心線が上抜きで上昇を示唆しており、ボリンジャーバンドの幅がエクスパンションを形成していることから、上昇トレンドの継続を示唆しています。
なお、週足・月足ともにボリンジャーバンドは、中心線が上向きで上昇を示唆しています。
以上のことから、本日のドル円の方向性と予想レンジは以下の通りです。
※チャートは、ドル/円の
一時間足、
月足、
ボリンジャーバンド、
フィボナッチを表示しています。
ドル円週次レポート
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