昨日(9月8日)のドル円相場
昨日(9月8日)のドル円は、4日続伸。
神田財務官の円安けん制発言から143.32円まで下落するも、パウエルFRB議長の発言を受け、日米金利差拡大を見越した円売りドル買いが優勢となり、144.44円まで値を戻す展開となりました。
東京市場のドル円は、上値が重い。
日経平均株価が大幅高となったことを受け、リスク選好の円売りが優勢となり、144.56円まで上昇しましたが、16時45分から財務省・日銀・金融庁の3者会合が開催されるとの報道から上値が重くなり、米10年債利回りの低下とともに143.53円まで下落する展開となりました。
欧州市場は、方向感を欠いた値動き。
財務省、日銀、金融庁による三者会合が始まったことで、円安進行に対する懸念を表明する可能性から、143.45円まで下落しましたが、日米金利差の拡大を見越した買い意欲は根強く、144.14円まで値を戻す展開となりました。ただし3者会合後に神田財務官が「明らかに過度な変動だ。ファンダメンタルズだけでは正当化できない。あらゆる措置を排除せず、為替市場において必要な対応を取る準備がある」と円安を強くけん制すると、円買いドル売りが優勢となり、日通し安値となる143.32円まで下落しました。
NY市場は、上昇。
パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長が金融政策に関する討論会で「FRBはインフレが低下するまで行動を維持する必要」「歴史は金融緩和への早すぎる転換を強く戒めている」などと発言したことで、米金利先高観から円売りドル買いが優勢となり、144.44円まで上昇しました。ただ、その後も堅調に推移し、144円を挟んだもみ合いとなり、144.10円でNYをクローズしています。
==============================
本日(9月9日)のドル円予想
1時間足のボリンジャーバンドは、中心線が横這いとなっており、もみ合いを示唆しています。
また、日足・週足・月足ともにボリンジャーバンドは中心線が上向きで、上昇を示唆しています。
以上のことから、本日のドル円の方向性と予想レンジは以下の通りです。
※チャートは、ドル/円の
一時間足、
月足、
ボリンジャーバンド、
フィボナッチを表示しています。
ドル円週次レポート
最新の週次レポートはこちら(2022/9/5)(PDF)