昨日(6月15日)のドル円相場
昨日(6月15日)のドル円は、FOMCの大幅利上げで急伸後、パウエルFRB議長発言で急落する乱高下となりました。
東京市場のドル円は下落。前日からの円売りドル買いの流れを引継ぎ、朝方に約23年8ヵ月ぶりの高値となる135.59円まで上昇しましたが、時間外の米10年債利回りが3.41%台まで低下したことで円買いドル売りが加速し、134.64円まで下落しました。
欧州市場は軟調。米連邦公開市場委員会(FOMC)を控えて、ポジション調整目的の売りが優勢となり、134.29円まで下落する場面もありましたが、その後は方向感を欠いたもみ合いとなりました。
NY市場は乱高下。米連邦準備理事会(FRB)は、米連邦公開市場委員会(FOMC)で、1994年以来の利上げ幅となる0.75%の利上げを発表。声明文では、歴史的な高インフレの抑制へ向け、政策金利見通しを前回3月時点の1.9%から3.4%へ上方修正したことが示されると、次回7月会合での0.75%利上げが織り込まれる形となり、134.95円まで急伸しました。しかし、その後開かれたパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長による定例記者会見で、「0.75%の利上げが一般的になるとは予想せず」「7月会合では0.50%か0.75%の利上げが選択肢となる公算」など、次回大幅利上げに慎重な発言が伝わると、過度な利上げ観測の後退からドル売りが先行し、日通し安値となる133.50円まで急落する展開となりました。
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本日(6月16日)のドル円予想
1時間足のボリンジャーバンドは、中心線が下向きで、下落を示唆しています。日足・週足・月足ともにボリンジャーバンドは、中心線は上向きで上昇を示唆しています。ただし、日足・週足では、-2σが収斂しており、上昇に一服感が出ています。
以上のことから、本日は、もみ合い(133.86円〜135.00円)になると予想します。
上値目途は、節目となる135円となり、上抜けると6/15高値135.59円近辺が次のターゲットとなります。下値目途は、6/14安値133.86円近辺となり、下抜けると、6/15安値および133.50円近辺が次のターゲットとなります。
※チャートは、ドル/円の
一時間足、
週足、
ボリンジャーバンド、
フィボナッチを表示しています。
ドル円週次レポート
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