先週末(6月10日)のドル円相場
先週末(6月10日)のドル円は底堅い。日銀・財務省・金融庁3者による円安牽制声明も効果は限定的。
日米金利差拡大を見越した円売りドル買い基調が継続。
東京市場のドル円は下落。
前日の円売りドル買いの流れを引き継ぎ、朝方から買いが先行し、一時134.48円まで上昇する場面がありましたが、「日銀・財務省・金融庁が情報交換のための3者会談を開催」との報道が伝わると、過度な円安への警戒感から133.63円まで下落する展開となりました。
海外市場は下値が堅い。
財務省と金融庁、日銀による情報交換会後に声明で「急速な円安の進行が見られ、憂慮している」と急速な円安進行をけん制し、この声明を受けて、リスク回避の円買いドル売りが優勢となり、日通し安値となる133.35円まで下落しました。ただし、日米金利差拡大を見越した円売りドル買い意欲は根強く、下値は限定的となりました。その後発表された米5月消費者物価指数(予想:8.3% 結果:8.6%)が市場予想を上回る好結果だったことが伝わると、円売りドル買いが加速し、134.39円まで急伸しました。引けにかけても底堅く推移し、134.33円でNYをクローズしています。
==============================
本日(6月13日)のドル円予想
1時間足のボリンジャーバンドは、中心線が穏やかな上昇に転じており、買い優勢を示唆しています。日足のボリンジャーバンドは、中心線は上向きで、ローソク足が+2σに沿って動くバンドウォークが継続しており、強い上昇トレンドを示唆しています。なお、週足・月足ともにボリンジャーバンドの中心線はいずれも上向きとなっており、上昇を示唆しています。
以上のことから、本日は、ドル買い優勢(134.18円〜135.15円)になると予想します。
上値目途は、2002年2月高値135.15円となり、上抜けると1998年10月高値となる136.90円まで目立った抵抗帯が無いことから、ドル買いが加速する可能性があります。
下値目途は6/10NYクローズ近辺の安値134.18円、下抜けると、6/10安値133.35円近辺が次のターゲットとなります。
※チャートは、ドル/円の
一時間足、
週足、
ボリンジャーバンド、
フィボナッチを表示しています。
ドル円週次レポート
最新の週次レポートはこちら(2022/6/13)(PDF)