昨日(2月16日)のドル円相場
昨日(2月16日)のドル円は、ウクライナ情勢をめぐって、115.35円〜115.78円と43銭幅で方向感に欠けた値動きとなりました。
東京市場は、115.57円〜115.74円(17銭幅)の狭いレンジでの推移となり、主に115.60円台を中心としたもみ合いとなりました。
海外市場は、方向感に欠けた展開。ロシア国防相がウクライナ国境付近に展開していた一部軍部隊の撤収開始を発表したことから、ウクライナ情勢を巡る警戒感が後退し、円売りドル買いが優勢となり、115.78円まで上昇しました。ただ、北大西洋条約機構(NATO)のストルテンベルグ事務総長の「ロシア軍の撤退は確認されておらず、逆にロシアは軍の増強を続けているようだ」と指摘する発言やブリンケン米国務長官の「ロシアは重要な部隊をウクライナ国境に近づけている」「米国はこれまでのところロシア軍の撤収を確認できていない」との発言から、欧米株価が軒並み下落すると、リスク回避の円買いドル売りが再燃し、115.38円まで下落しました。その後、米10年債利回りの上昇を受け、115.48円まで持ちなおす場面がありましたが、朝方公表された米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨の内容が市場が予想していたよりもタカ派なものではなかったことから、日通し安値となる115.35円まで下落しました。引けにかけて小反発するも戻りは鈍く、115.48円でNYをクローズしています。
本日(2月17日)のドル円予想
1時間足のボリンジャーバンドは、中心線が右肩下がりとなっており、下落を示唆しています。日足ボリンジャーバンドは中心線が上向きで上昇を示唆しています。
以上のことから、本日は、もみ合い(115.00円〜115.87円)になると予想します。
高値目処は、1/4高値116.35円から1/24安値の113.47円の76.4%戻しとなる115.67円近辺となり、上抜けると、2/15高値115.87円近辺が次のターゲットとなります。下値目途は、2/15安値の115.25円となり、節目の115.00円を下抜けると、2021/11/30安値112.53円から1/4高値116.35円のフィボナッチ38.2%押しとなる114.90円近辺が次のターゲットとして意識されそうです。
※チャートは、ドル/円の
一時間足、
日足、
ボリンジャーバンド、
フィボナッチを表示しています。
ドル円週次レポート
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