先週末(12月3日)のドル円相場
先週末(12月3日)のドル円は、米雇用統計で発表された非農業部門雇用者数の悪化から下落するも、同時刻に発表された失業率の改善を受けて113.61円まで上昇しました。その後、米10年物国債利回りが1.3649%前後と9月23日以来の低水準を付けると、リスク回避の円買いドル売りが優勢となり、一転112.55円まで下落する荒い展開となりました。
東京市場は底堅い。新型コロナウイルスの新たな変異株「オミクロン株」の感染拡大への懸念から、112.91円まで下落するも、日経平均株価が上昇するとリスク回避姿勢もやわらぎ、113.25円まで持ち直す展開となりました。
海外市場は乱高下。欧州時間は米雇用統計を控え、113.18円〜113.48円と30銭幅で方向感に乏しい展開となりました。NY時間に発表された11月米雇用統計では、非農業部門雇用者数(予想:55万人 結果:21万人)、平均時給が前月比(予想:04% 結果:0.3%)、前年同月比(予想:5.0% 結果:4.8%)とともに市場予想を下回ったことが伝わると、112.99円まで急落しました。ただし、同時刻に発表された失業率(予想4.5% 結果:4.2%)が強い結果だったことを受け、ドル買いが優勢となり、米長期金利の上昇に伴ってドル買いが加速し、日通し高値となる113.61円まで上昇しました。その後、米10年物国債利回りが1.3649%前後と9月23日以来の低水準を付けると、円買いドル売りが優勢となり、前日安値112.63円を下抜け、112.55円まで下落する荒い展開となりました。
本日(12月6日)のドル円予想
1時間足のボリンジャーバンドは、中心線が右肩下がりとなっているものの、 2σが収斂しており、一旦は下げ止まりを示唆しています。日足ボリンジャーバンドは中心線が右肩下がりとなっており、下落を示唆しています。
以上のことから、本日はもみ合い (112.60円〜113.70円)になると予想します。
下値目途は、10/4安値110.82円から11/24高値115.51円のフィボナッチ61.8%押しである112.60円近辺。下抜けると、11/30安値112.53円が次のターゲットになります。
上値目途は、11/24高値115.51円から11/30安値112.53円の23.6%戻しの113.23円近辺。上抜けると10/4安値110.82円から11/24高値115.51円のフィボナッチ38.2%押しにもあたる113.70円近辺が次のターゲットになります。
※チャートは、ドル/円の
一時間足、
日足、
ボリンジャーバンド、
フィボナッチを表示しています。
ドル円週次レポート
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