昨日(11月3日)のドル円相場
昨日(11月3日)のドル円はもみ合い。好調な米経済指標やタカ派的な内容となったFOMC声明を受けて一時114.21円まで上昇したものの、その後のパウエルFRB議長のハト派的な発言を受けて113.88円まで反落しました。
東京市場は「文化の日」で休場のなか動意に乏しく、113.74円〜114.00円(26銭幅)の狭いレンジで推移しました。
海外市場はもみ合い。NY勢の参入後、米10月ADP雇用統計の力強い結果(予想40.0万人/結果57.1万人)や、米10月ISM非製造業景況指数の良好な結果(予想62.0/結果66.7)を受けてドル買い優勢となり、114.15円まで上昇しました。その後はFOMCを控えて様子見ムードとなり、114.00円を挟んでこう着状態となりました。
注目のFOMCでは、テーパリング(量的緩和の縮小)を11月後半から開始すると発表され、資産購入を毎月150億ドルずつ減少する方針が示されました。タカ派的な内容であったことからドル買いは加速し、日通し高値114.21円をつけました。
しかしその後、パウエルFRB議長の定例記者会見で、「現在は利上げに適した時期とは考えていない」「FRBは利上げに関して忍耐強くいることができる」などのハト派的な発言を受けて113.88円まで反落し、114.00円でNYをクローズしました。
本日(11月4日)のドル円予想
ドル円1時間足のボリンジャーバンドは中心線が右肩上がりとなっており、今後の上昇を示唆しています。
日足ボリンジャーバンドは、中心線が右肩上がりとなっているものの、2σが収斂してきているため、上昇が一旦休止することを示唆しています。
以上のことから、本日はもみ合いの展開(113.78円〜114.41円)になると予想します。
上値目途は、10/21・11/1高値114.41円近辺。上抜けると、10/20高値114.69円近辺が次のターゲットとなります。
下値目途は、10/4安値110.82円から10/20高値114.69円のフィボナッチ23.6%押しとなる113.78円近辺。下抜けると、10/27・10/29安値113.38円近辺が次のターゲットとなります。
※チャートは、ドル/円の
一時間足、
日足、
ボリンジャーバンド、
フィボナッチを表示しています。
ドル円週次レポート
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