「中長期の見通し」ドル/円相場のトレード戦略
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デイリーレポート
先週末(11月15日)のドル/円相場は、前日海外でつけた2週間ぶり安値から切り返す動きとなりました。
本邦輸入企業などのドル買いが先行し、また香港株の反発や日経平均の上げ幅拡大も円が軟化した要因になったとの指摘があります。
海外時間に入っても、ドルはじり高の動きを続けました。
米国家経済会議(NEC)のクドロー委員長が、米中貿易協議の部分合意について「近づいている」と述べたと伝わったことで米中通商協議の進展期待が強まり、米国株相場も上昇、ドル買いが優勢となり一時108円86銭まで上昇しました。
11月米ニューヨーク連銀製造業景気指数や10月米輸入物価指数、10月米鉱工業生産指数、9月米企業在庫などが予想より弱い内容となったものの、市場に目立った反応はありませんでした。
テクニカルで見ると、
MACDが終始買いサインを継続しており、ドルの上昇をサポートしていたことが確認できます。
ただし、
RSIは頭打ちとなっており、109円台に突入する勢いがなかったことが示唆されていました。
今週も、先週に続き米中通商交渉の行方をにらみながら神経質な動きが継続するものと思われます。
ただし、当局者からはポジティブな発言が多くなってきており、市場ではドルの底堅い動きが期待されています。
※チャートは、ドル/円の
1時間足、
ボリンジャーバンド、
RSI、
MACDを表示しています。