「中長期の見通し」ドル/円相場のトレード戦略
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デイリーレポート
8月15日のドル/円相場は、東京時間は本邦輸入企業などのドル買いもあり、ドルは堅調に推移し、一時111円43銭の高値を付けました。
その後欧州序盤までは111円前半での小動きとなりましたが、
MACDを見ると東京午後には売り転換しており、海外時間でのドル下落を示唆する形となっていました。
欧州時間に入ると、トルコが米国に対する報復措置として乗用車、アルコール、たばこなど一部の米製品に対する関税を大幅に引き上げたことなどを嫌気してドル売りの流れが強くなり111円を割れる動きとなりました。
NY時間に入ってもドル安の流れは止まらず、トルコで拘束されている米国人牧師に関する米国とトルコの協議は物別れに終わったことでトルコ情勢悪化懸念が再燃してドル売りが加速、110円43銭まで下落しました。
NYダウが、一時300ドル超の下落となったこともドル売りにつながったとの指摘もあります。
NY引けにかけては、ドルのショートカバーでやや値を戻し、110円70銭水準でNYを引けています。
昨日の下落で、一昨日の上昇分を打ち消した形となっており、再び110割れのリスクが意識されていました。
110円前半ではドルの買い意欲も強いものと思われますが、110円を割り込むと下落余地が広がる可能性が高く要注意といえるでしょう。
※チャートは、ドル/円の
一時間足、
ボリンジャーバンド、
RSIを表示しています。