「中長期の見通し」ドル/円相場のトレード戦略
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デイリーレポート
2月21日のドル/円相場は、東京午前では短期筋のドル買戻しが継続し、ドルはじりじりと上昇、一時107円90銭の高値を付けました。
その後は107円台後半での揉み合いとなりましたが、欧州勢が参入してくると、ドル売りが優勢となり107円台前半まで押し戻される動きとなりました。
NY時間に入ると、序盤は米連邦準備制度理事会(FRB)の連邦公開市場委員会(FOMC)の1月開催分議事要旨発表を控えて模様眺めながら、ドルが反発する動きで107円台後半を回復しました。
FOMC議事要旨(※)ではメンバーの過半は成長加速で追加利上げの可能性が高まっていると判断されたものの、メンバーの一部はインフレが目標に到達しないリスクがかなり高いと指摘しており、マーケットが期待したタカ派的なものでなかったことから、発表後一気に107円29銭まで売り込まれました。
しかし、冷静に判断すると、さらなる利上げが適切との見方が再確認され、米10年債利回りが上昇し、ドル買いが優勢となり、107円90銭まで上昇するという荒れた展開となりました。
テクニカルで見ると、これまで上下のバンドともに上昇を続けてきた
ボリンジャーバンドで、アッパーバンドが頭打ちとなってきており、調整のドル買いも終わりに近づいてきた可能性が示唆されています。
※FOMC議事要旨
FOMC議事録は、米国の金融政策が決定される 連邦公開市場委員会(FOMC)の3週間後に発表される。FOMC議事要旨は、FOMC議事録をまとめたもの。米連邦準備制度理事会(FRB)が政策金利を決定した背景や経済状態など、今後の政策姿勢を見通す判断材料となる。
※チャートは、ドル/円の
1時間足、
ボリンジャーバンド、
RSI、
MACDを表示しています。