「中長期の見通し」ドル/円相場のトレード戦略
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デイリーレポート
昨日のドル/円相場は、東京午前では米FOMC待ちの模様眺めムードが強く113円半ばで小動きが続きました。
午後になると、米アラバマ州上院補選で民主党候補が勝利したと伝わりドル売りが 強まり113円12銭まで下落する局面もありましたが、一過性の動きにとどまりました。
この下落で
ボリンジャーバンドを下回ったものの、すぐに戻しており短期的な反応であったことが示されています。
その後欧州時間では113円台前半で小動きが続きましたが、NY時間に入ると11月米消費者物価指数(CPI)の変動の大きい食品・エネルギーを除くコアの前年比上昇率が1.7%と、10月の1.8%から鈍化し、来年の利上げ回数が減るとの見方が浮上したことを受けドルが軟調な動きとなり113円を割り込みました。
NY中盤では113円を挟んだ動きとなっていましたが、FOMC後にドルは急落し112円45銭の安値を付けました。
この下落で、
ボリンジャーバンドの下抜けとバンドウォークが発生していることが確認できます。
FOMCでは、FFレートの誘導目標が市場予想通り25bp引き上げられ、1.25〜1.50%にすると発表され、FOMCメンバーによる金利引き上げ見通しも2018年3回と前回9月から変更ありませんでした。
内容的にはドル売りにつながるものではなく、マーケットは利上げに反対した委員が2人いたことに反応したとの指摘もあります。
※チャートは、ドル/円の
1時間足、
ボリンジャーバンド、
RSI、
MACDを表示しています。