「中長期の見通し」ドル/円相場のトレード戦略
最新のウィークリーレポートはこちら(2017/12/04)(PDF)
デイリーレポート
先週末のドル/円相場は、トランプ大統領が来年1月30日の一般教書演説の前に、インフラ投資関連政策を発表するとの報道を受け、ドルが上昇する動きが続きました。
米雇用統計を控えているもののドル買いの流れが続き、欧州時間には一時113円60銭水準の高値を付けています。
ただし、価格の上昇にもかかわらず、
RSIは明確な上昇を示してはおらず、やや高値警戒感が高まっている状況といえました。
また。
MACDも米雇用統計を前に売り転換しており、ドルの反落の可能性を示唆する形となっていました。
NY時間に入ると、注目されていた11月の米雇用統計では非農業部門雇用者数が22.8万人増と市場予想を上回ったものの、前月分は下方修正となり、失業率は市場予想通り4.1%と前月と変わらずとなりました。
また、平均時給は前年比2.5%増と市場予想を下回り、前月分も同2.3%増に下方修正され、これを受けてドルは反落する動きで、一時113円13銭の安値を付けました。
しかし、米12月ミシガン大学消費者信頼感指数の期待インフレ率が上昇したことで、12月FOMCでの利上げ期待が高まり、同時に発表されるドットプロットでは来年3回の利上げ見通しが示されるとの見方が強まってドル上昇につながり、113円半ばを回復、高値圏でNYを引けています。
米雇用統計という大きなイベントを無事乗り切り、米株価も過去最高値圏での推移を続けており、ドルを取り巻く環境は良好で、今週もドルの上値試しの動きが期待されます。
※チャートは、ドル/円の
1時間足、
ボリンジャーバンド、
RSI、
MACDを表示しています。