「中長期の見通し」ドル/円相場のトレード戦略
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デイリーレポート
昨日のドル/円相場は、東京時間では113円を挟んで方向感のない動きが続きました。
前日のドル上昇の利食いが上値を抑える一方、米金利上昇期待がドルを下支えしました。
ただし、価格は趨勢的にドルの上昇となっていましたが、
RSIは下がり続けておりダイバージェンスを形成し、ドル反落の可能性を示唆しています。
東京午前からNZドルが新政権の連立協議を受けた政治的な不透明感から軟調な推移となっていましたが、欧州スタート時には一段と下落が加速し、NZドル/円も急落、これを受けてドル/円もつられて下落する動きとなりました。
さらに、スペイン・カタルーニャ州の独立問題を巡る先行き不透明感からリスク・オフの流れが強まり112円30銭まで下落しました。
その後、予想を上回った米国のフィラデルフィア連銀製造業景況指数や1973年以来約44年ぶりの低水準となった新規失業保険申請件数を受けてドルは下げ渋り、112円半ばでNYを引けています。
昨日は、トランプ米大統領が次期FRB議長人事を巡ってイエレン議長と会談しましたが、一部報道では緩和的な金融政策を引き継ぐとみられるパウエルFRB理事が有力と伝えています。
パウエル氏が議長になれば、緩やかに利上げする現政策を引き継ぐ可能性が高く、ドルの上値も限られたものとなるとの指摘もあります。
※チャートは、ドル/円の
1時間足、
ボリンジャーバンド、
RSI、
MACDを表示しています。